北斎 ''凱風快晴''

カヲルです。

 

北斎シリーズの入荷で御座います。

 

 

 

 

akafuji (6).jpg

 

今期も入荷がありますが。

 

こちら、神奈川沖浪裏。

 

北斎といえば、やはりこの版画と思います。

 

そしてこの版画のシリーズでもあります、

 

富嶽三十六景。

 

akafuji (2).jpg

 

関東各地から見える富士山を描いたシリーズ。

 

こんな感じの富士山やら、

 

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こんなちっさい富士山まで、

 

いろいろな風景や、当時の生活感などを描きながらの富士山。

 

と、そもそも。

 

なぜにこんな富士山の版画をシリーズ化したのかってお話を、

 

今日は少ししたいと思います。

 

 

この版画が出版されたのは、

 

天保年間。

 

西暦で言いますと、1800年代初頭で御座います。

 

1831年から1845年ごろまでの間なので、

 

短い期間だった天保年間。

 

江戸では飢饉などが頻発した年間でもあります。

 

そんな情勢の中、

 

富士山というのは、山岳信仰の対象になっていたのでありますが。

 

各地に、ミニチュアの富士山を作って、そこの頂上付近にお社を建て、

 

気軽に富士山を参拝する・・・なんていう場所もあったようで、

 

空前の富士山ブームが到来していたわけなのですが。

 

そんな中、

 

鎖国真っ只中の日本。

 

貿易(密貿を除いては。)は、有名な出島でオランダと貿易をするしかなかった日本。

 

その状況で、北斎に富嶽三十六景のお話が舞い込みます。

 

富士山ブームに乗って、富士山の版画を作らないか??という感じの。

 

北斎がその依頼に乗った理由のひとつに、

 

新染料の話があります。

 

日本にはまだ無かった染料、「ベロ藍」。

 

ベルリン藍という言葉が変化してベロ藍になったのですが、

 

そのベロ藍。

 

日本では、その出島での貿易でのみ

 

入手可能でした。

 

海外の青。

 

日本では見なかった、綺麗な透き通った碧(あお)。

 

その代わり、値段もベラボウに高額だったそうで。

 

そんなベロ藍を出島で大量に仕入れ、それを使わせてくれるという話があり、

 

北斎もその青を使って、富嶽三十六景の製作に取り掛かります。

 

 

今回の柄、

 

通称・赤富士。

 

akafuji (4).jpg

 

晩夏などに、富士山が朝日で赤く染まる時間帯があり、

 

その風景を描いたもの。

 

この空の青など、

 

ベロ藍と、通常日本でも使われる藍を調合して

 

青の色を出していたようです。

 

そして、今さらですけども。

 

この赤富士。

 

「凱風快晴」

 

 

 

これまた、シャツになると

 

非常に美しい。

 

神神しいさ。

 

さすが富士山。

 

 

シャツ本体の素材はレーヨンフジエット。

 

そして、このハワイアンシャツの藍。

 

本藍の捺染(なっせん)で御座います。

 

本藍なので、紫外線などにより微妙な焼けも出てきますが、

 

それがまた味となってくるという、

 

最高の作品。作品って言い方はちょいと間違えてるかもしれませんけどもね。

 

これはもう作品と言いたくなるほどの出来具合。

 

 

思いますよね。

 

本藍の・・・・捺染って何??って。

 

私、ブログで大きい文字とか使わない性質なんですけど、

 

ちょっと使ってみました。

 

捺染というのは、馴染みのある言葉で言うところの

 

プリントって事なのです。

 

・・・・・いいねー、たまには文字大きいの。

 

ただ、通常の藍染に対して藍捺染は、

 

藍染めの工程を、人工的強制酸化というよりは

 

自然な時間の流れて自然にゆっくりと酸化させてゆくという、

 

大量生産にはまったく不向きな染色方法で染めています。

 

それが、藍捺染。

 

ゆえに、均等な色合いなどで染めるのは最高難度の染色方法。

 

そこら辺に置いとけば勝手に染まるという意味の自然乾燥ではなく、

 

湿度、温度、天候などなど・・・を正確に判断、調節して、

 

初めて商品として世に出せるような染めになるものなのです。

 

 

この深い青。

 

からのグラデーションのかかった青。

 

濃い青から、薄い青になっていく染まり具合など、

 

この藍捺染は普通じゃないのが、見てもわかります。

 

 

背中の富士。

 

柄の良さを説明するのは、もはや必要ないかなと思います。

 

強いて言えば、実際の物を見たら

 

更に感動するかと思います。

 

 

 

フロント部分の良さも当然ですが、

 

やはり継ぎ目のない背中の雰囲気が最高に良い。

 

 

 

そして腕も、

 

上の画像が右腕。

 

下の画像が左腕。

 

腕も左右非対称の柄を配しています。

 

更には、

 

 

これはなんだ??と思うでしょう。

 

色のムラがあるんじゃないの??これ。

 

と思いきや。

 

原画にある、木版画の

 

その木の木目でさえも

 

忠実に捺染に組み入れてあります。

 

もはや、木版画着てる感じ。

 

 

言う事がないハワイアン。

 

説明の必要のないハワイアンシャツというのが、

 

まさにこのハワイアンシャツなんだと思います。

 

こんだけ説明しといて、何言ってんだという感じではありますが。

 

さあ。北斎シリーズ。

 

2018年、北斎シリーズ。

 

是非是非。

 

 

通販はこちら。



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