カヲルです。
さあ。皆様。
冬がやってきました。
日々、気温にブレはありますが、
最高気温が15℃って、
関東では立派な冬だと思われます。
そしてもう暦は11月。
来週はもう師走です。
そうです。
冬です。
我々は、日々、
冬物のアウターなど、
季節は冬ですからね、
当然、冬物を紹介している事が多いわけなのです。
本日ご紹介のアイテムも、
まさに冬物。
アメカジというジャンルで、
定番と呼べる物は多々あります。
そして、このジャケットも
その定番中の定番、
ド定番、
王道です。
「MA−1」
私、個人的にあまり大きい文字使わないけど、
使ってみました。
近年、巷でMA−1が流行しまして。
テレビのワイドショーでも、特集なんかをやってたのも観ました。
が、あれ、内容がメチャクチャねー・・・・・
ナイロンで、リブ付いてて、MA−1っぽい形の物は
全てMA−1って認識・・・・
映画「TOP GUN」でも、MA−1を着用しています!なんて解説・・・・
そんなシーンあったっけ???
世の中の事は置いといて・・・・
世の流行というのも、いろいろな意味で非常に大事だとは思います。
アメカジという物自体に、全く興味のない方たちの心にも
少しでも響いたというのも事実ですもん。
が、そこは
やはりJUNKY。
アメカジショップと豪語しているので、
そこはトランジスタ・アメカジを貫きたいと思います。
MA−1の話をする時に、
やはり本来ならば、その源流の話から順序を追って話をしないといけない事なんだとは思います。
が、しかし。
今回は古い→新しい・・・という順序ではなく、
新しい→古い・・・・・という順序で書いていこうと思います。
なので、最近たまにある「その1」とか「その2」とかで
書いていこうと思います。
MA−1。
元はB−なんとかってシリーズで、
ムートンを使ったジャケットから始まります。
その後、生産コストなどなどで調子の良いコットン製のフライトジャケット
B−10に移り変わり、
それをパワーアップさせたB−15というモデルに移り変わり、
そして、B−15、B−15A
と来て、ここでコットン製のフライトジャケットから
ナイロン製フライトジャケットの登場。
B−15Bです。
より高度な生産が可能となって、ナイロン素材が登場します。
そして、B−15Cの登場。
これが直接的なMA−1の前身モデルと言っても良い物です。
朝鮮戦争時、慰問に訪れたマリリンモンローが着ていた写真は有名。
このB−15Cは、色が2色。
U.S.ARMY AIRFORCEだった時期はオリーブドラブ、
U.S.AIRFORCEに変わった頃はエアフォースブルー(上の画像でマリリンモンローが着ている色。)
になります。
が、この辺のお話は次回。
このB−15Cの後には、想像つきますよね??
Cの次は??
そう、
B−15Dの登場。
首のボアの部分がブラウンや、ネイビーから、
グリーンに変更になっているのが、見分けやすいポイント。
そして、本体もオリーブ、エアフォースブルーから
セージグリーンに変更になっています。
エアフォースブルーが、紫外線を吸収したりすると高温になる事や、
視認性などの都合で、公式カラーのセージグリーンに変更になりました。
1950年代に入ると、
戦闘機などのパイロットのヘルメットの作りが向上。しかも飛躍的に。
それに伴って、首のボアがヘルメットを被るときにジャマになるって事で、
当時使われていたフライトジャケット全般的に、
簡易的な改良が加えられます。
そう。
ボアがジャマなら、取っちゃえばいいんじゃない??
というわけで、
B−15AからB−15Dまでのモデルで
ボアの取り外しが行われます。
それが「MODIFIED(モデファイド)」というモデル。
徐々に取っていったのではなく、
当時使われていたモデルのボアを、
一気に取っちゃったわけなのです。
その後、
ボア自体、もう必要ない・・・・・
という事で登場したモデルが
これまた前置き長くなったけども、
「MA−1」なのです。
MA−1の登場が1957年。
それから、軍の正式採用でなくなる1976年までの間、
アメリカ空軍の将兵たちに愛されたモデルなのです。
登場から、正式採用でなくなるまでの間、
生地や形などなどには改良が加えられていく事になるのですが、
バズリクソンズで復刻されているモデルは、
その最初期型と、数年に一度だけその他の年代のモデルなども復刻されています。
と、その最初期型を紹介します・・・とは、ならないのが今回のブログ。
軍の正式採用のモデルというのは、
その年代、年代で、民間モデルという物が存在します。
軍のミルスペックではないものの、
色や形が正式採用の物とは違ったりするモデルです。
今回紹介するモデルは、
一見、MA−1の初期型。
生地も、パーツも、その他の全てが初期型と同じ。
要するに、良き物なわけです。
が、そこで違う部分。
それがそのシルエット。
MA−1は、狭い戦闘機、ジェット機のコクピットで
保温しつつも、計器を操作したり、
当然、操縦したり、周りの状況を視認したりしないといけないわけなのです。
という事は、シルエットが少しゆったりしていないといけないのです。
MA−1を着た事のある方ならば、わかるかもしれません。
ちょっと野暮ったい感じ。(そこがまあカッコイイところでもあるわけなのですが。。)
その野暮ったい感じが
映画でも随所に見られます。
スティーブマックィーンは、公私共にMA−1を愛用していたようですし、
LEONでは、
今やもうだいぶ大人な女性になった
ナタリーポートマンが
これまた実はMA−1を着ていたのですねー。
(着方はともかく)
しかし、今回紹介のMA−1は
オリジナルの野暮ったいシルエットとは
少し違うのです。
腕や、胴部分が細いのです。
実際、オリジナルと違うという事だけで見れば、
え???
って思いました。我々も。
しかし、これまた着てみると
シルエットが良い!!
これは偏に、
バズリクソンズの経験値の成せる業。
素晴らしいのひとこと。
これは着てみないとわかりません。
さて。
細かい部分をサラッと。
リブ。
元は先に説明したように、ボアのある物からの派生。
大型のクラウンジッパー。
引手はレザー。
よく見かけますが、
胸のところにあるこれ。
ボックスタブという名前。
元は革が付いていたのですが、
MA−1はナイロン。
ここには、酸素ボンベの管を留めておくのです。
そして、このスナップボタン。
ここも、酸素ボンベの管を通して留める為の物。
シガーポケット。
その名の通りですが、
タバコや、その他の小物なんかを入れておく為のポケット。
で、ジッパーのポケットの隣にあるのは、
ペンポケット。
袖リブ、裾リブ。
そして
MA−1の袖口部分。
ここの部分の多くは、リブ部分の際まで中綿が巻き込んであります。
B−15Cなどとの違いでもあります。
というわけで、着てみました。
すっごい着てみました。
私的というか、JUNKY的には、
やはりフライトはジャストめがカッコイイという認識。。。。
私、168cm、63kgで
スレンダーモデルでもSサイズでも着れます。
中は長袖ティーシャツですが。
着丈も短め。
それはレギュラーのMA−1も同じ。
狭いコクピットでも動作がしやすいように、短いのです。
全体のバランスだとこんな感じ。
後ろ。
ベルトも、ちょっと見えてます。
というわけで。
今だからこそ、
MA−1。
フライトジャケットを着ましょう。
深い。
奥の深いジャケット。
フライトジャケット。
自己満足度、かなり高めなジャケットです。
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